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『下町ロケット』
- 2015/01/04(Sun) -
池井戸潤 『下町ロケット』(小学館)、読了。

直木賞受賞作にようやく挑戦。

下町の中堅産業部品メーカーが国産ロケットへの部品納入に挑むという
プロジェクトX的なお話。

しかし、目標高く、努力して、一度躓くけど、頑張った!的な
起承転結の分かりやすい単なる娯楽作品の枠には留まっておらず、
時代の変化も上手く取り込んでいると思います。

そもそも中堅メーカーが国内トップ企業に楯突くという発想自体が最近の流れですし、
社長をはじめ部長ら幹部連中が高い企業目標を掲げたときに
課長、係長クラスの中堅社員がしらけているというのも当世風です。

最後の一致団結への持って行き方が、多分、池井戸風なのかなと。
今回は、銀行出向者の殿村さんが、かなり格好良い役をあてがわれていますが、
敵役たちにジワジワと詰め寄らせておいて、もう逃げ場がない・・・・となったときに
誰かがドカーンと啖呵を切るというのが、池井戸作品の特徴な気がします。
爆発の威力を大きくするために、ストレスを極限までかけさせるストーリー展開と言いますか。
喝采を送りたくなる反面、ちょっと劇画調だなといつも感じてしまいます。
短編だとスカッと爽やかなんですが、長編だとややリアリティに欠ける面も。

それでも、やはり、銀行の融資係とのやりとりだとか、
一流メーカーによる下請け会社のチェックだとか、
サラリーマンからすると「これって大変なんだよなぁ」という共感とともに読める作品というのは
大事な存在なんだろうなと思います。

で、結局、一日で一気読み!
面白かったです。


下町ロケット下町ロケット
池井戸 潤

小学館 2010-11-24
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