『天地明察』
- 2014/12/31(Wed) -
冲方丁 『天地明察』(角川文庫)、読了。

今年の年またぎ読書はこれだな・・・・・と思って読み始めたのですが、
あまりの面白さに一気読み!
年内に読み終わってしまいました(笑)。

江戸幕府、武家文化から官僚文化への過渡期、
その中で碁打ちの才能で仕官している主人公、
算術、天文学、観察と仮説と検証の自然科学、
もうとにかく、様々な興味深い要素がちりばめられており、飽きません。

しかも、それぞれに対して著者が深い理解を示していることがわかりつつも、
決して深追いしないというか、小説としては不要なレベルにまでずぶずぶと沈み込まない
バランス感覚のもとに構成された物語になっており、
非常に読みやすいです。
思い入れだけで小説を書かれると重たくなるのですが、
ある種、この軽さが、この小説の味わい深さを引き出しているように感じました。

歴史小説を、これほどまでに溌剌と表現できるのは素晴らしいことだなと思い、
新しい書き手さんを知ることができて、一年の良い締めとなりました。


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冲方 丁

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-「天地明察」 読んだ-
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