『快楽の動詞』
- 2014/12/14(Sun) -
山田詠美 『快楽の動詞』(文春文庫)、読了。

小説のつもりで読み始めたら、
最初の表題作「快楽の動詞」は、かなり批評文に近いテイストで、
ちょっと慌ててしまいました。

その後、読み進めるにつれて、
段々とフィクションの要素は高まっていくのですが、
小説と呼べる印象ともまた違っていて・・・・。

日本語の表現技術や、それを使いこなす日本人についての考察がなされているのですが、
その着眼点は非常に興味深いものでした。
「否定形の肯定」とか、「逆説がお好み」とか。

しかし、一つの作品としてみたときに、
批評文でもエッセイでも小説でもない形式をとった戦術が
上手くはまっているかというと、どうにも中途半端な印象です。
なんだか、読みにくいというか、世界観に入りにくいというか・・・・。

上から目線で日本語表現について意見を言っているような感じを受けるのが
良くないのかもしれません。

ま、私が、清水義範などの名人芸に慣れてしまっているせいかもしれませんが。


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山田 詠美

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