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『よいこの君主論』
- 2014/12/06(Sat) -
架神恭介、辰巳一世 『よいこの君主論』(ちくま文庫)、読了。

タイトルと表紙絵で、なんとなく買ってきた一冊。

マキャベリの君主論を、
小学5年生のクラスにおける子供たちの権力闘争という形で解説する変わった本です。
子供の悪意というか、欲望に忠実な部分を露悪的に誇張して描いているので、
狙いすぎな感が鼻につくところはあるのですが、
でも、実際、小学生ってこんなところがあるな・・・・と思えたら、意外とすんなり読めました。

小学生の頃は、やたらとグループを作っていて、
誰々ちゃんは誰々ちゃんといつも一緒・・・・みたいなところがありますよね。
私が子供の頃は、教室の中が「イヌ派」と「ネコ派」に分かれて、
犬猫の話と関係ないところでも、2つのグループで競い合って遊んでいました。
もちろん、本作のような敵対関係ではなく(苦笑)、
何かで競争して遊ぶときにのグループ分けとして2つに分かれた感じです。

グループには統率者がいて、必ずしも固定ではなく何かをきっかけに交代したりして、
さらには、そのサポート役や守り立て役、相手グループにちょっかいを出す役みたいな
ものも何となく役割分担がされていたように思います。
そういう遊びのやり取りの中で、組織における自分の立ち位置のつかみ方とか、
組織のルールの守り方とか、組織内での結束の固め方や、
組織外との適度な交流の仕方を覚えていっていたような気がします。

さすがに中学校になると、教室全体でのグループ分けというよりは、
もっと小さな規模の人間関係というか、より濃淡のはっきりした人間関係が
形作られていったような気がします。
教室全体での人間関係を学ぶというのは、小学生ならではの体験だったような気がします。

露悪的だし、狙い過ぎな感もあって、読者を選ぶ本だとは思いますが、
そういう本だと割り切れれば、なかなか面白い一冊だと思います。


よいこの君主論 (ちくま文庫)よいこの君主論 (ちくま文庫)
架神 恭介 辰巳 一世

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よいこの君主論 (ちくま文庫) [ 架神恭介 ]架神恭介, 辰巳一世 筑摩書房 2009年05月11日 マキャベリの『君主論』に書かれている内容を、小学校の5年3組のクラスでの覇権争いを舞台に分かりやすく描かれている小説。 5年3組では主人公に当たるひろし、強大なライバルのりょうこ、学級委員長キャラのまなぶなどが小君主として友達グループを形成していて、引き抜きや分裂工作、乗っ取りなどが... …
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