『ああ知らなんだこんな世界史』
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- 2014/12/04(Thu) -
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清水義範 『ああ知らなんだこんな世界史』(朝日文庫)、読了。
清水センセによる世界史の解説。 ただし、世界史と言っても、日本には馴染みの薄いイスラム圏を中心とした歴史です。 私は、高校生のときに日本史を選択したので、 世界史の授業は、必修授業だった1年生に学んだ範囲でブチッと中断しています。 今思えば、なんとも意味の無い学び方・・・・・・。 日本史を選択した理由が、 世界史の授業って、とある地域の特定の時代の歴史をちょっと学んだら すぐにまた別の地域の別の時代の話になって・・・・・と 連続性がなかったので、興味を持ち続けられなかったんですよね・・・・。 「ヨーロッパの歴史」「インドの歴史」「中東の歴史」みたいに 一気通貫で学べれば、その地域独特の歴史の面白さを感じられたと思うのですが。 一方で、「日本の歴史」と言ったときに、アイヌや琉球地方は別としても、 基本的には「日本」という国境の変化が時代を通してあまりないために、 「国の歴史」というものが、一気通貫であるように思い込んでしまっているのも確か。 それは、万世一系の天皇家が綿々と継がれていっていることに象徴されるように。 しかし、本作を読んで感じたのは、とある国の歴史や国の大きさというものは、 横に大きく広がったり、縮んだりし、 時には消滅したり、分裂して生まれたりという縦の変化も多様です。 「この国の歴史」なり「この地域の歴史」という形でまとめるのが 非常に難しいんだろうなということも、良く分かりました。 そういう意味では、やはり、海外では、「民族」という概念が最も連続性を求めやすい 大事な軸なんだろうなということも納得。 日本(と言っても私だけかもしれませんが)と世界では、 全然違ったものの見方をしている可能性があるということを気づかせてくれる 良い読書になりました。
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