『ようこそ、わが家へ』
- 2014/12/01(Mon) -
池井戸潤 『ようこそ、わが家へ』(小学館文庫)、読了。

裏表紙の「嫌がらせ」「ストーカー」「執拗に続く攻撃」という紹介文と、
本のタイトルから、サイコサスペンス系の話だと思って読み始めたのですが、
どちらかというと、それはサイドストーリーな感じで、
メインは、銀行から取引先に出向になった主人公が、出向先の営業部長の不正を暴く!
という方でした。ま、ある意味、池井戸作品らしい内容と言いますか。

出向先における主人公と営業部長の対立や、
主人公を支えてくれる優秀な総務部社員の存在、
頼りにならない社長、支援してくれる銀行の中の仲間など、
いつもの池井戸ワールドが広がっています。

一方で、ストーカー問題の方は、正直、物語の展開のテンポが遅いですし、
主人公たちの対応も想定の範囲内での、しかも小さな効果しか上げられません。
なんだか、こちらにはスカッとするものがありませんでした。
ただの気持ち悪い思考回路の男と、それにつきまとわれる可哀想な一家というだけで・・・・・。

主人公の息子の健太が、なかなか大人っぽい発言をするところは面白く読みましたが。

というわけで、なんだか1つの作品の中で内部分裂してしまっているというか、
相互に良い効果を与え合うとことまでは至れていないように感じました。


ようこそ、わが家へ (小学館文庫)ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
池井戸 潤

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