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『ハーバード白熱教室 講義録』
- 2014/11/20(Thu) -
マイケル・サンデル 『ハーバード白熱教室 講義録』(早川書房)、読了。

東大に政治哲学の講義を聞きに行くのに合せて読んでみました。
が、なかなかに時間がかかってしまいました。

ハーバード大学での講義の内容をサンデル教授の視点でまとめたのが
『これからの「正義」の話をしよう』であったならば、
本作は、その講義のライブ版です。

印象に残ったのは、「白熱」というタイトルのとおり、
サンデル教授とハーバード大生(もしくは東大生)との議論のスピード感です。
哲学というと、何か崇高な命題をじっくりと考えるイメージがあるのですが、
この講義では、具体的なシチュエーションから、どんどん「なぜ」を深堀りしていきます。
その要点を押さえたテンポの良さが心地よいです。

議論というのは、1人が抜きん出ているだけでは成立せず、
相手にも相応の力がないと、やりとりが生まれません。
講義での問いかけに対して、これだけの反応を見せるハーバード大生というのは、
やはりすごいなと単純に感嘆しました。

そして、考えるきっかけは具体的な場面だとしても
問題の本質を掘り下げ、それに対する自分の意見を表明するという機会が
今の自分の周りにあるだろうかと見渡したときに、お寒い状況だと再認識。

日々、ニュースや新聞が世界的な問題の解説や崇高な主張をしているのを
見たり読んだりはしていますが、正直、受身で終わってしまっています。
知ったことを頭の中で整理して、記憶しておくところまではやったとしても、
それに対する自分自身の意見を表明し、反対意見には論陣を張るという行為は
今の生活には全くないなぁと思ってしまいました。

前に書きました
が、私が通っていた中学校の社会の授業では
クラスを2つに分けてのディベートだったり、質問が先生との議論になっていったり、
「考える」「発言する」「主張する」という点で、いろんな経験をさせてもらいました。
今思えば、一番頭を使って世の中のことを考えていたような気がします。

そんな時代を懐かしく思ってしまうのは、まだまだ青いということなんでしょうかね。


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