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『三匹のおっさん』
- 2014/11/13(Thu) -
有川浩 『三匹のおっさん』(文春文庫)、読了。

この作家さんの作品は3つ目ですが、
どれも受ける印象が違っていて、1人の作家さんとして上手く像を結びません。

どの作品も面白いので、満足して読み終えるのですが、
こんな不思議な感覚になる作家さんは居ませんでした。

セミリタイアした、爺さん手前のオッサン3人が主人公。
もてあました時間を使って、勝手に自警団を結成し、
町の問題を解決していく・・・・・。

この解決の範囲というか、レベル感が、非常に身の丈にあったところで手を打っており、
読んでいて安心感を覚えます。
非常に地に足の着いた生き方をしているオッサンたちだなと。

そして、その孫のユーキくんや娘のサナエちゃんは、
非常に聡明なキャラクター設定であり、応援したくなります。
このオッサン3匹と若者2人の組み合わせが、非常に心地よいです。

脇役として登場してくる祖母の芳江なども、
今時の気を遣いあって逆にギスギスする嫁姑の関係なんてなんのその、
お嬢様感覚が抜けない嫁に向かって、厳しい評価をズバンと下します。
これがまた小気味よい。

今の時代において、人間が抱える嫌な面を描いて見せながらも、
適度なレベルの解決策を提示して、バランスよくソフトランディングさせ、
じんわりと人間のよさを感じさせてくれる作品です。

続編も早々にチャレンジしたいです。


三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)
有川 浩

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