『サマータイム』
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- 2014/10/31(Fri) -
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佐藤多佳子 『サマータイム』(新潮文庫)、読了。
デビュー作だそうですが、 乗り切れないままに読み終わってしまいました。 一番の原因は、子供の目線でつづった文章が子供らしくないと感じてしまったこと。 交通事故で父親と左手を失った男の子のモノの考え方が 老成していることには違和感を覚えませんでした。 でも、美人な姉とまだまだ子供っぽい弟の小学生の兄弟の方は、 なんだか人物描写がちぐはぐな印象を受けました。 態度や行動は2人とも子供っぽいのに、 頭の中でめぐらせている言葉が変に大人なんです。 単語にしても、言葉遣いにしても、思考回路にしても。 描かれている風景は美しかったのですが、 人物たちの存在の違和感が最後まで拭えませんでした。
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