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『新しい哲学を語る』
- 2014/09/25(Thu) -
梅原猛、稲盛和夫 『新しい哲学を語る』(PHP文庫)、読了。

思想の大家と経営の大家の対談です。

それぞれの発言を1~2ページ程度にまとめているので、
対談とはいえ、結構、読みやすかったです。

ただ、内容は、なんだかキレイゴトのような印象でした・・・・・・。

9.11から数ヵ月後という時期のせいかもしれませんが、
世界に平和をもたらすためには良心が必要だ!なんて正論を吐かれても、
じゃあ、昨日の怒りは今日どうすればいいのよ!?という問いには
上手く答えられないのではないかと危惧します。

というか、ドギツイ言い方をすると、
安全地帯にいる人間が、高みから、混乱している人々を見下ろして
コーショーな議論をしているようにも感じました。

正論と現実をつなぐ術が、この本からは見えてきませんでした。
そこは自分で考えろということなのかもしれませんが。

途中で出てきた「働くということの意義」というテーマでの議論は、
結構面白く読めました。


新しい哲学を語る (PHP文庫)新しい哲学を語る (PHP文庫)
梅原 猛 稲盛 和夫

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