『金融庁が日本を滅ぼす』
- 2014/09/16(Tue) -
東谷暁 『金融庁が日本を滅ぼす』(新潮文庫)、読了。

どうやら不眠フェーズに入ってしまったようで、昨夜もまた寝付けず・・・・。
そんなシチュエーションで読む本でもないのですが(苦笑)、
気づけば読み終わって3時半に就寝。

私の勤め先が銀行から相応に出資してもらっているBKグループ会社であるため、
「これじゃぁ金融庁に睨まれる」とか、「今、金検が入っちゃって手が回らないいんですよ」とか
結構、日常会話の中に出てきます。
今週も、うちの役員は金融庁に連れて行かれてお話しているみたいで・・・・・。

私の勤め先は銀行ではないので、
正直、金融庁行政への巻き込まれ被害者意識がハンパないのですが、
株主である銀行の怯えっぷりを見ていると、
「1回、金融庁検査というものを見てみたいものだ」という興味が湧いてきてしまいます。

で、本作は、その金融庁検査のマニュアルが作成された直後の
銀行業界の混乱ぶりや、政界・行政の駆け引きなどを描いています。

「なぜ金融庁は、信金・信組を苦境に追いやるような政策を取ったのか」という点について、
その目的は本作の中で相応に書かれていますが、
もう一歩踏み込んで、「金融庁(もしくはその後ろの内閣府や財務省)のビジョン」といった、
いわゆる官僚エリートの極みにいる人たちが、どんな日本にしようとしていたのか
もう少し突っ込んで欲しかったなぁという物足りなさはあります。
佐藤優氏の本などを読んでいると、もっと深い意図があるんじゃないかという気になってしまいます。

一方で、銀行に勤める役員や部長クラスへの取材はしっかりと行っており、
彼らの声を読むことができたのは興味深かったです。

「手心発言」で金融再生委員会委員長を辞めることになってしまった
越智通雄氏のもとにも、真正面から取材に出かけて、きちんとインタビューを取っているところは
さすがだなと思いました。

この本が取材対象としている期間以降に、
金融庁によって貸金業規制法の改定などが行われており、
日本の金融行政の介入度合いを増しているので、
是非、著者には、その後の金融庁のアレコレについても取材して欲しいですね。


金融庁が日本を滅ぼす―中小企業に仕掛けられた罠 (新潮文庫)金融庁が日本を滅ぼす―中小企業に仕掛けられた罠 (新潮文庫)
東谷 暁

新潮社 2005-12
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