『ダックスフントのワープ』
- 2014/08/22(Fri) -
藤原伊織 『ダックスフントのワープ』(文春文庫)、読了。

いつもの藤原ハードボイルドではなく、
観念的な中篇4つが収められている作品集。

表題作は、家庭の事情から、世間とのコミュニケーションを放棄した少女が
相手役として雇われた心理学科の学生と、空想の話を紡いでいく物語。

設定は、なかなか目新しくて面白いと感じましたし、
学生と少女の会話も斜め上にずれているところが、
次はどうなるんだろうか、どんな反応があるんだろうかと期待させてくれます。

が、作品の底のほうから湧き上がって来る不幸な香りがどうにも気になり、
「最後はどうせ、悲しい終わり方なんだろうなぁ・・・・」と
終盤が近づくにつれて投げやりな気持ちになってしまいました。

観念的かつ悲劇的なお話は、どうにも性に合わないところがあります。

残り3つの作品も、基本的に暗い印象を受けるので、
なかなか読み通すのに苦労してしまいました。


ダックスフントのワープ (文春文庫)ダックスフントのワープ (文春文庫)
藤原 伊織

文藝春秋 2000-11
売り上げランキング : 217050

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  藤原伊織 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『受城異聞記』 | メイン | 『崩れ』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/3988-6682f346
| メイン |