『終戦日記』
- 2014/08/20(Wed) -
高見順 『終戦日記』(文春文庫)、読了。

有名作家の日記を集めた本で、触りだけ読んだ高見順日記。
せっかくなので、8月15日より読み始めました。

昭和20年の日記と思い込んでいたのですが、
昭和21年1月1日より始まりました。
そこから12月31日までの丸1年の日記です。

前半は、新聞記事の丸写し等が長々と引かれており、読むのが正直しんどいところがありましたが、
自分の連載執筆に注力するにつれて、日記の内容が次第に内面の記録に変わっていき、
外界の動向についての記述が薄くなっていく変化が興味深かったです。

相変わらず、日記作家というのは、
いずれ発表することを前提に日記を書いているのだろうかという疑問は解決しないままでしたが、
ところどころ他人への激しい言葉が載っているのを思うと
やっぱり自分の記録のためのものなのかしら。
でも、遠まわし&時間が経ってから嫌味を言うための手段なのか!?
とまぁ、下世話な感想で締めくくるのもアレですね・・・・・・。

終戦直後というと、東京の焼け野原の姿とか、
もしくは私の地元の同じく焼け野原な写真とかが頭に浮かぶのですが、
焼夷弾が落とされなかった鎌倉は、町が残っていて、
終戦後の生活は安定していた様子が日記から伝わってきます。

著者は、週に3日は電車に乗って東京の会社に出社しています。
そして、浅草の様子などを見て、改めて戦争に負けたことを認識したり・・・・。
鎌倉在住の人と、東京で焼かれた人とは、きっと戦争観も敗戦感も違うんだろうなと
思わずにはいられない描写がところどころに出てきます。

「敗戦」と言われたときに、画一的な姿を思い浮かべていてはいけないのだと
再認識することが出来ました。


終戦日記 (文春文庫)終戦日記 (文春文庫)
高見 順

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