『町長選挙』
- 2014/08/15(Fri) -
奥田英朗 『町長選挙』(文春文庫)、読了。

伊良部センセって、どんなキャラだったっけ?と思い出す前に、
別の強烈なキャラクターの登場に、そちらに心を持っていかれてしまいました。
ナベツネならぬ、「ナベマン」の登場です(笑)。

ナベマン目線で描かれる世の中の動きに対する将来像、
そして、それを主張する自分と、思うように受け止めてくれない世間のギャップ、
結構、良い線いってるんじゃないかと思います。
ナベツネさんの擬似思考としては。

続いて登場する、ホリエモンならぬアンポンマンも、
彼が陥る「ひらがなが思い出せない」という症状自体が、
なかなか上手くカリスマIT社長の思考回路を象徴しているように思います。

「オーナー」「アンポンマン」と、
時事問題と著名人の思想を反映した面白い作品が続いたので、
後半の「カリスマ稼業」「町長選挙」が、ちょっと凡庸というか
一般論に埋もれてしまって色褪せた感じが。

患者が置かれた環境と、それにより陥る病気の内容、
そして伊良部センセ(もしくはマユミお嬢)の本質を突く一言、
なかなか考えさせられる作品でした。

面白かった!


町長選挙 (文春文庫)町長選挙 (文春文庫)
奥田 英朗

文藝春秋 2009-03-10
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