『アカペラ』
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- 2014/08/11(Mon) -
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山本文緒 『アカペラ』(新潮文庫)、読了。
昨日、一昨日と、中小企業診断士試験を受けてまいりました。 とりあえず、ひと段落ということで、しばらく控えていた小説読みを再開! まずはリハビリがてら軽そうなものから・・・・・ と思いきや、歪んだ家族のお話3つで、真剣に読み込んじゃいました。 明らかに、通常の家族のあり方と違っているのに、 お互いに踏み込み合うことなく、冷たいほどの距離感を置いて接しています。 そんな状態を、異常と思わず(もしくは多少は思っても)、これが我が家の姿と受け入れる主人公。 だけど、そんな違和感満載の思考回路&行動様式を、 この家族に育てられた、この性格の主人公なら、あり得るな・・・・・と思わせてしまうのは 著者の力量だと思います。 頭で分かっていても、行動に移さなければ、それは気づいていないのと同じ。 行動から逃げていれば、いつか、とんでもない展開に襲われる。 そのとんでもない展開は、悪いことなのか、結果的に良かったのかは、 受け止める自分次第・・・・・・。 軽快なタッチで会話多めに進んでいくので すらすらと読めてはしまうのですが、描いている問題は深~いお話です。 面白かったです。
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