『組織戦略の考え方』
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- 2014/08/08(Fri) -
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沼上幹 『組織戦略の考え方』(ちくま新書)、読了。
先日、有機的組織についての論文を読み、 新しい概念を無批判に受け入れない、地に足の着いた論理展開に、 なかなか面白いなと感じていたところ、新書で見つけたので購入。 日本型組織が、良いのか、悪いのかという評価ではなく、 我々は日本型組織の中にいるのだから、 どうやったらその中で最大限のパフォーマンスを発揮できるのかを考えよう! そう投げかけられているような気持ちになりました。 教科書的な解説ではなく、評論家的な他人事コメントでもなく、 日本の企業の実態について、べったりと密着した内容になっています。 虎の威を借る狐的な動きをする中間管理職とか、 外野から文句ばっかり投げ込んでくる周囲のモチベーションを下げまくるオジサンとか、 優秀な人が集まったはずなのに成果が出ない部署とか、 思い当たる節がありすぎて、困っちゃうぐらい。 組織「戦略」というほど、将来を見据えた戦略を扱っているわけではないので、 そこは、やや過大広告のような気がしますが、 戦略なんていう高尚な議論を始める前に、 まず、自分がいる組織とは一体どんなものなのかを知るところから始めるという意味で、 本作は非常に役に立つものだと思います。
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