『27人のすごい議論』
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- 2014/08/03(Sun) -
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日本の論点編集部編 『27人のすごい議論』(文春新書)、読了。
池田清彦、内田樹、藤原正彦、柳田邦男、立花隆、金田一秀穂と、 個人的には好きな面々が書いているようだったので買ってきたのですが、 300ページに27人もの主張を載せているために、 どうしても誌面の制約が大きくて、物足りない・・・・・。 論文と言えるほどには主張が述べつくされておらず、 上澄みだけさらってきましたという感じが強いです。 各著者の主張に初めて触れるという場合は、 新しいモノの見方を新鮮に感じられると思いますが、 すでに著作を何冊か読んでしまった後にこれらを読んでも、 食い足りなさばかりが残ってしまいます。 一つのテーマに対して、相反する主張をする2人を並べて配する取り組みも行っていますが、 雑誌への掲載時期がバラバラで、対決企画ではないので、 論点がかみ合っておらず、全然、「議論」になっておりません。 これは、著者が可哀想に思える編集です。 これでは看板倒れですなぁ。 むしろ、各論者の書いたものよりも、 その後に編集部が「論争の背景」として簡単に概要解説をしているページが コンパクトに上手くまとまっていて勉強になりました。
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