『昔、革命的だったお父さんたちへ』
- 2014/07/28(Mon) -
林信吾、葛岡智恭 『昔、革命的だったお父さんたちへ』(平凡社新書)、読了。

私の父は、東大の入試がなかった年に現役受験生でした。
未だに、「俺は本当は○○大学に行きたかったのに、玉突きで・・・・」と愚痴ってます。
要は、団塊世代の下限、もしくはチョイ下あたりに位置する年齢です。

自分が30歳ぐらいになったときに、ふと、
「自分たちの世代って、何が共通体験になっているのだろうか?」と疑問を覚えました。
父の世代は、当然、学生紛争です。
私は、高度成長、オイルショックはもちろんのこと、バブルも子供過ぎて実感がなく、
昭和天皇崩御も小学生だし、阪神大震災~オウム真理教の事件の数ヶ月は衝撃的でしたが
「みんなで教室でニュースを見たね」程度の思い出で、自分たちの年代特有の出来事ではありません。
サカキバラ世代と呼ばれる人々は数学年下になり・・・・・。
なんだか平和で穏やかで地味な年代なんですよねぇ、私たちって。

で、そのときは、それ以上特に考えを進めなかったのですが、
最近になって親の世代が定年退職を迎えるようになり、
(我が家は自営業なので定年は関係ないのですが)
父親がショッチュウ、同窓会だの同期旅行だのに呼ばれて出かけるようになりました。
そうすると、必然的に、実家での日常会話の中に、父の思い出話が増えてくるようになり、
正直、鬱陶しい・・・・・(苦笑)。

で、どうも話を聞いていると、体制に対してみんなで異を唱えていたというのは分かるのですが、
破壊するだけの話で終わって、その後の創造の部分の話が出てこない・・・・。
そして、何だか未だにこの世代の人々は、現政権や官僚、有名経営者たちに対し文句を言うだけで、
今の世の中をどうしたいという代替策の提案が出てこないということに気づいてしまい、
一気に親の世代に対して冷めた目を持ってしまいました。
(一応、自分の親のことは尊敬してますよ・笑)

民主党政権を引っ張っていた面々が、まさに団塊の世代で、
壊すだけ壊して、どんな日本にしたいのかビジョンがなかったのが象徴的だと思います。
(今イケイケの安倍さんはポスト団塊世代なのかな?)

という時に、本作を見つけてしまい、「おっ!」と買ってきてしまいました。
前半の日本における学生運動の歴史については、コンパクトにまとまっていて勉強になったのですが、
後半の団塊世代論については、看板倒れな感じでした。
威勢はいいけど、批判が非常に感情的で、共感しようにも手がかりが少なすぎです。
前半の学生運動史で見せた論理性はどこへやら・・・・。

せめて、団塊の世代を代表する著名人を登場させて、
その人の行動なり思考なりを批評するような体裁をとらないと、
単なる下の世代のボヤキ・嘆きにしか聞こえません。

いつもは、読み終わった本を実家へ転送してるのですが、
この本は考えものだなぁ・・・・(苦笑)。
少なくとも、この程度の内容では、うちの父親をギャフンと言わせることは無理です・・・・・。


昔、革命的だったお父さんたちへ―「団塊世代」の登場と終焉 (平凡社新書)昔、革命的だったお父さんたちへ―「団塊世代」の登場と終焉 (平凡社新書)
林 信吾 葛岡 智恭

平凡社 2005-09
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