ビットコインとはなんだったのか
- 2014/06/26(Thu) -
『ビットコインとはなんだったのか』

今年の2月、ビットコインの取引所「Mt.GOX」が経営破綻するというニュースに、
日本中が「なんか大変なことが起こったらしい・・・・でもビットコインで何!?」てな
状態だったのではないかと思います
私も、「そんな分からん商品に投資するのは自己責任だろー」と他人事でした。
(ビットコインについて学ぼうという意欲に欠けていたとも言えますが・・・・苦笑)

今日、国立情報学研究所が、市民講座のテーマとして
『ビットコインとはなんだったのか』を取り上げると知り、
今更ながらに勉強しに行ってまいりました。

そもそもビットコインって、どうやって使うの?というところから始まり、
従来の銀行を介した送金や、クレジットカード決済と
何が違うのかを分かりやすく解説してもらいました。

私の場合、最初に「経営破綻!」という情報から入ってしまったので、
非常にイカガワシイものとして捉えていた部分がありましたが、
その基本的なメカニズム、特に、信用を創造するメカニズムは、非常に興味深かったです。

現金の場合は、中央銀行が貨幣の信用をコントロールをし、
クレジットカードの場合は、クレジットカード会社が信用を測って個人に信用枠を貸与します。
しかし、ビットコインには信用を与えたり管理したりする組織、権限者がなく、
利用者全員の情報蓄積によって相互牽制しながら信用を形にしていくという仕組みが、
全く新しい信用創造の仕組みだと感じました。
信用が自己増殖していくようなイメージです。

ただ単に利用者個人の性善説に立ったり、
WEBシステムという仕組みの中でのデータ処理能力に頼りきったり、
集合知における情報淘汰や相互牽制の機能に依ったりするのではなく、
マイニング(=採掘)という行為に対価を払うという仕組みを導入することで、
ビットコイン取引という仮想空間の中に、管理・統括役を、任意の人に、しかも分散して
担わせるという発想が凄いです。
ヒト・モノ・カネの最新の在り方を、上手く組み合わせているなと思います。

そういう点で、最初の論文を書いたというナカモト・サトシ氏は、
類まれなる世界を構想する力を持っている人物だと思います。
Googleのような破壊力を秘めているのではないかと感じました。

このような新たな世界の創造の源泉を知ることができ、
純粋に知的好奇心を満たせたという満足感がある一方で、
私がお給料をもらっている金融業においては、
このような新興サービスによって、一気に既存サービスが駆逐されてしまうかもしれないという恐怖、
そして、その駆逐のエネルギーが一定水準を超えた場合、
世界経済の変革や、時には、1つの国が亡くなってしまうほどの衝撃を
世の中に与えるのかもしれないという畏怖を覚える講義でした。


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