『男性誌探訪』
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- 2014/06/08(Sun) -
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斎藤美奈子 『男性誌探訪』(朝日新聞社)、読了。
斎藤美奈子女史が、世の中の男性誌をバッタバッタと斬りまくる。 あぁ、哀れ、男性誌たち、そして、その読者たち。 でも、斬り捨てられるだけでなく、ちょっと愛らしいなという気持ちも湧いてくる不思議さ。 これが上手い批評の姿なんでしょうね。 誌面上の特徴をさらうだけでなく、 編集方針の裏側に潜む潜在的な思想や編集部に課された制約まで いろいろと想像を巡らしており、それがまた当たってそうなんです。 一見20代の男性をターゲットにしていそうだが、実は作る側も読む側も団塊崩れだろうとか、 他人との違いを目指したい男たちに向けたその実はマニュアル本だとか、 御託を並べても結局はエロだとか、 まぁ、いろんな角度からツッコんでます。 一部の雑誌編集部からはクレームが入ったようですが、 概ね、「良くぞここまで読み込んでくれた!」と喜んでる編集部の方が多そうですね。 ま、シャレが通じるだけ、風通しの良いところはありそうですね。 本作は、女性誌探訪連載の続編の連載だったようですが、 女性誌よりは男性誌の方が、はるかに興味深い世界観を作り上げていそうな気がします。
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