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『文芸読本 中原中也』
- 2014/06/05(Thu) -
『文芸読本 中原中也』(河出書房新社)、読了。

以前、神保町の道端のワゴンで見つけた『中原中也詩集』。
詩歌の世界は苦手意識があるのですが、食わず嫌いも良くないし・・・・と思って購入。
その中で、「桑名の駅」という作品を見つけ、
三重県民として急に親近感が湧いた作家さんです。

今度は、早稲田通りの道端のワゴンで本作を見つけて、試しに購入。

中原中也に対する思いを述べた文章や、作品の批評、
文壇での位置づけなどを論じた文章や、批評対談など
様々な角度から中原中也に迫っていきます。

小難しい文壇論を展開されてしまうと
さすがに初心者には付いていけなかったのですが、
特定の詩についての背景や詩情について丁寧に解説してもらえると、
なるほどなぁ・・・・と読みやすかったです。

白秋調だ、何だと言われようが、
私は読んでいてリズムが心地よい作品に惹かれました。
「サーカス」とか「生ひ立ちの歌」とか。

純粋な詩集よりも、楽しみ方の道をつけてくれる、このような読本の方が
私には合っているように思いました。
他の作家さんにも挑戦してみようかなぁ。

ところで、この古本を読んでいたら、ページの間からレシートが。
「いちかわ書店 5 DEC 76」と印字されています。
前の持ち主が、私の生まれる前に買った本・・・・・・なんだか時間の流れを感じてしまいました。




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