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『食堂かたつむり』
- 2014/06/01(Sun) -
小川糸 『食堂かたつむり』(ポプラ文庫)、読了。

インド人に捨てられ全てを持ち逃げされた主人公、
母親は田舎で一匹の豚を溺愛して御殿に暮らし、
その周りには熊さんやお妾さんが住む・・・・・・。

入り口は、結構、面白そうな雰囲気が漂っていたのですが、
田舎に引っ込んで食堂を始めたところからが私にはダメでした。
かもめのときもダメなら、かたつむりもダメというわけで(苦笑)。

「独身女性+挫折+自分探し=こだわりの食堂」という安易な図式に、
飲食業をなめんなーっ!!!、と飲食店の娘は憤慨してしまうわけで。

1日組の客で、素材もその料理に合わせて最高のものをチョイス、
客筋は決して裕福とは思えない村の人々。
これで事業としてペイするとはとても思えません。
そもそも調理師免許とか保健所への届出とかしたのかと疑問噴出。

1人1人のお客様に合わせた料理を・・・・・と言いつつ、
そうそう綿密な事前調査が出来るわけでもなく、
ある程度、主人公が想像で補っていくことになるのですが、
これがまた、ことごとく的を射る結果になるわけで、
お客様本人も気づかなかったポイントにズバッと刺さるわけです。
ここまで上手く行き過ぎると、なんだかなぁ・・・・です。
主人公の特殊な能力という説明で片付けられてしまうのも、物足りない。

母親の愛人が
「お嬢ちゃんのオママゴト」「相手を選ぶようじゃプロじゃねー!」と
主人公に向けて辛らつな評価を下しますが、そのとおりだと思います。

辛いことがあったら自分勝手に閉店して、何もせずにボーっと過ごす。
身内の都合を理由に「この村にとどまる理由はなくなった気がする」って、
お客様の思いは無視かいっ!
これではプロじゃありません。

エンディングも、安易過ぎて・・・・・。

もう、私は、独身女性主人公が飲食店を経営する物語には
触れないほうが良いのかもしれません(苦笑)。


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小川 糸

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