『サンクスギビング・ママ』
- 2014/05/29(Thu) -
佐々木譲 『サンクスギビング・ママ』(新潮文庫)、読了。

佐々木譲と言えば、警察モノが頭に浮かびますが、
本作は、アメリカをドライブしながら書き留めた風景をヒントに
小説に仕上げていったという短編集です。

へぇ~、こんな作品も書くんだ~ というのが最初の印象。

創作プロセスから、当然、アメリカを舞台にした作品が多いのですが、
冒頭に収められた表題作「サンクスギビング・ママ」が良かったです。
ほんの一時のNYの風景を切り取っただけなのに、
感謝祭の日という晴れやかさと、その祝いの輪に上手く入れない面々。
その対照性を、カラッとした筆で淡々と書いていくところが良いです。

他にも、「氷雨のフリーウェイ」「サンタフェまでの距離」などが面白かったです。

淡々とした描写なので、
作品の世界観にぐーっと入っていける感覚は味わえないのですが、
世界のどこかに、こういう出来事を体験している人が居るんだなという
存在感を感じられる短編集でした。


文庫 サンクスギビング・ママ (扶桑社文庫 さ 17-1)文庫 サンクスギビング・ママ (扶桑社文庫 さ 17-1)
佐々木 譲

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