『マレー諸島』
- 2014/05/12(Mon) -
A.R.ウォレス 『マレー諸島』(新思索社)、通読。

ダーウィンの影で進化論の提唱者として抹殺されてしまった感のあるウォレス。
以前、その先取権競争の真実について告発した本を読んで以降、
ウォレスの進化論構想における中心となったマレー諸島における研究成果をまとめた
『マレー諸島』を読んでみたいと思っていました。

で、ついに2年前、神保町で本作を見つけたのですが、
古本も値段3,000円、全700ページという大著ぶりに躊躇してしまい、
そのまま古本屋の本棚を眺めること1年。
ようやく昨年決心して買ってきたもの、積読でさらに1年。

最近、ひととおり地球温暖化論争に関するお勉強が終わった(というか飽きた)ので、
お昼休みに本作をちまちまと読み進めることにしました。

進化論の構想が出来上がっていく過程が書かれているのかなと思いきや、
それ以前の、マレー諸島における探検紀行がメインの本でした。
なので、ジャンル的には博物学一般に当たるのかと思います。

ただ、私の関心は、自然一般よりも人間の方に向いてしまいました。
現地の住人たちとの交流や、その文化についての考察、
西欧人に触れた現地の人々の反応や、逆に現地に深く入り込もうとする西欧人の手法など
文化人類学的な観点や、比較文化論的な観点が興味深かったです。

しかしながら、なかなか、これほどの大量の情報を消化するのも、
興味本位だけでは相当に難しく、読み飛ばしてしまったところも多々あります。

この時代において、ここまでフラットな目線でマレー諸島に住む人々を観察し、
冷静な著作にまとめられるという著者の感性は、
非常に先進的だったのだろうなという印象を持ちました。


マレー諸島―オランウータンと極楽鳥の国マレー諸島―オランウータンと極楽鳥の国
A.R. ウォレス Alfred Russel Wallace

新思索社 1995-07
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