『私が殺した少女』
- 2014/05/07(Wed) -
原尞 『私が殺した少女』(ハヤカワ文庫)、読了。

苦手とするハードボイルド作品
ですが、
直木賞受賞作ということで読んでみました。

独特な文体がいつも気になってしまうのですが、
本作はそれほど臭みがなく、文章自体は読みやすかったです。

ただ、肝心の登場人物に共感できず、距離感が埋められませんでした。

バイオリンの才能がある少女が誘拐され、身代金6,000万円の要求が。
その運び役に選ばれたのは、弱小探偵屋。
途中までは誘拐犯の指示通りに動いていたものの、途中で邪魔が入り・・・・・。

という出だしの部分で、少女の父親の言動に共感できませんでした。
「娘が誘拐されてるというのに、ちょっとピントがずれてるんじゃないか?」という
会話や行動を繰り広げるので、可哀想だと思えないんです。

その後、被害者家族の周辺人物たちも登場してくるのですが、
皆、自分勝手で、なんだかなぁ・・・・な感じなんです。

で、最後の最後に真相が明かされるわけですが、
こちらも・・・・・・。

ある登場人物が力説する「子供への愛情」の内容が、全く理解できませんでした。
そして、それを周囲も受け入れたということに、全然リアリティが無い展開だと思いました。

うーん、これで直木賞かぁ。
こんな現実世界がありうると、作家先生がたはお考えなんですかねぇ。
もし、現実で同じようなことが起こったとしても、小説世界で読みたいとは思わないなぁ。


私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)
原 尞

早川書房 1996-03-31
売り上げランキング : 1341

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ


関連記事
この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<ダイビング @八丈島 | メイン | 『オリエント急行殺人事件』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/3805-42990a59
| メイン |