『オリエント急行殺人事件』
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- 2014/05/03(Sat) -
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アガサ・クリスティ 『オリエント急行殺人事件』(新潮文庫)、読了。
引き続き古典ミステリシリーズです。 クリスティ作品のBEST3には大抵ランクインしている本作に挑戦。 最初の50ページほどに苦戦しました。 登場人物紹介ということで、オリエント急行の乗客たちとどんどん接触するのですが、 短時間の間に、みんな怪しい行動をしでかすので、なかなか頭が整理できませんでした。 が、いざ、殺人事件が起こると、 現場検証、目撃者探し、証言集め等、次々と進んでいくため、 読み止めることが出来ませんでした。 そして、終盤になって、重大な嘘の指摘と、繋がっていく真実たち。 最後に迎えた結末は、これはお見事です。 本作が発表された当時の衝撃度は、 相当なものだったのではないかと思われます。 エンディングに関しては、 「それでいいのかっ!」と突っ込むことが出来ますが、 ま、これが、この時代のおおらかさなのかもしれません。 登場人物たちが、国際色豊かということで、 「イギリス人とは」「アメリカ人とは」「イタリア人とは」という シニカルな批評がぽんぽん飛び出してきますが、 クリスティ作品医は、こういう面での面白さもありますね。
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