『無境界の人』
- 2014/04/19(Sat) -
森巣博 『無境界の人』(集英社文庫)、読了。

姜尚中センセとの対談で認識した作家さん。
神保町で小説作品を見つけたので、試しに買ってきました。

一応、小説という体裁をとっていますが、
自らの日常を書いたものと思われ、ルポのようにも感じられます。
しかし、そのジャンルはどうでも良いと思うぐらいに
博打の話から日本人論まで、あちこちに話題が展開されていき、
その激しい流れに揺られながら読み進める感覚が、意外と心地よかったです。

博打打ちとしてのキャラ作りなのか、
ちょっと文体がお下品になるときがあるのですが、
そんな風に装っても、地のインテリ部分は隠せないわけで。

日本人論を熱く語り、また日本の「インテリ」たちを扱き下ろしているのですが、
正直、内容にはそれほど目新しい印象を受けませんでした。
ここで著者が打ち砕こうとした日本人論は、
すでに崩れつつあるように思います。
ま、10年以上も前の作品なので、仕方が無いのですが。

むしろ、博打打ちとしての人間観察や哲学の話が面白かったです。
何事も「本物」の人は、語るべきものと語るための言葉を持ってますよね。
ヤッちゃんとエムのカップルも素敵でした。


無境界の人 (集英社文庫)無境界の人 (集英社文庫)
森巣 博

集英社 2002-02
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