『みなさん、さようなら』
- 2014/04/13(Sun) -
『みなさん、さようなら』

アカデミー賞外国語映画賞ということで見てみましたが、
イマイチ合いませんでした。

末期の病魔に襲われた大学教授の父を見舞いに、
婚約者を連れてロンドンから戻ってきた息子。

最初、病院のある場所がどこか分からなくて混乱しました。
フランスだと思い込んでたら、アメリカまで飛行機で1時間とか言ってるし・・・・
って、カナダでした(苦笑)。

それにしても、病室に収容しきれずに廊下で寝かされている患者、
適当な診察をする医者、融通の利かない事務スタッフ、組合の横暴、盗難の多発、
カナダって、こんなに廃退した雰囲気なのかと、驚いてしまいました。
ケベック州だから?
このあたりで、背景となる文化や社会の状況が把握できずに混乱したことが、
後々まで尾を引いてた気がします。

そして、ロンドンで証券ディーラーとして活躍する息子は、
はっきり言って、金で何でもできると割り切っている現代っ子。
大金を払って閉鎖されている病室を改装して父親を移したり、
父の教え子にバイト代を払って見舞いに来させたり、
違法にヘロインを購入して、ジャンキーに父親の痛みの管理をさせたり。

この息子の歪んだ親孝行が、いつか破綻して、爆発の後に真の愛の姿に向かうのかと思いきや
そのまま全てが受け入れられて進んでいきます。
いつの間にか、金が全ての愛情が、安楽死という姿に置き換わって、
「幸せな最期でしたね、めでたし、めでたし・・・」となっていることに、凄く違和感。

仮に、最期の最期は、息子の愛情が心からのものだったとして、
どこまでが欺瞞で、どこからが真の姿だったのか、転換期が分かりませんでした。
うーん、本人にも分からないままに転換が訪れるのが、現実なんですかねぇ?

教授という職業柄、友人たちとはインテリな会話を楽しみ、
病室での哲学や政治をネタにしたブラックな会話は面白かったです。
お下品なところも、フランスの五月革命の時代の学生さんなら、
性の解放として受け入れられてたんでしょうね。
日本の団塊の世代が、ちょっと浮いた思考様式を持っているのと同じようなものでしょうかね。

その教授を演じたレミー・ジラール。
太ってて、禿げてて、哲学的な言葉を口にしてると、
フーコーがダブって見えました(笑)。


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