『地球温暖化と海』
- 2014/04/10(Thu) -
野崎義行 『地球温暖化と海』(東京大学出版会)、通読。

「海洋と気象」のようなテーマの本を探しに神保町に行ったのですが、
あまり良い本がなく、結局、温暖化と絡めた海の話を買ってきました。

「地球温暖化」とタイトルにはありますが、
賛成派・懐疑派といった内容ではなく、あくまで温暖化をきっかけに
海というものの構造を捉えてみようというスタンスなので、
冷静な海洋に関する物理の本でした。

二酸化炭素の放出量と吸収量がバランスしない(放出量>吸収量)という問題提起から
「炭素のミッシング・シンク」をキーワードに、
海洋における炭素の吸収や、炭素循環の問題を中心に取り扱っています。

「炭素のミッシング・シンク」について、「IPCCの報告書に出ている」と書かれており、
私は認識がなかったので、「ええっ?何だっけ、それ!?」と驚いたのですが、
データ解析が進んで第2次評価報告書からは消えたみたいですね。
知らなかったことにホッとしました(苦笑)。

温暖化論争は置いておいて、
こういう、「二酸化炭素はどこに消えた!?」的な課題認識に対して、
データ解析が進んで、だんだん事実がつかめてくるというのは、
自然科学の面白いところですよね~。

本作は、1つ1つ実測や実験の紹介をしている地道な本ですが、
その根底にあるサスペンスフルな問題提起が興味深かったです。


地球温暖化と海―炭素の循環から探る地球温暖化と海―炭素の循環から探る
野崎 義行

東京大学出版会 1994-03
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