『平成大家族』
| ||
- 2014/03/31(Mon) -
| ||
中島京子 『平成大家族』(集英社文庫)、読了。
お初の作家さんです。 老夫婦2人と義母、引きこもりの長男の4人で2つの家屋に住んでた緋田家。 ところが、長女一家が破産して戻り、次女は離婚して戻り、 いつの間にか大家族が住みあうようになってしまった・・・。 各家族の立場から、自分の生活や家族感を順番に見せていくのですが、 女性作家さんなのにサバサバした書きぶりに、 「清水センセみたいなタッチだな」と感じてしまいました。 女性作家さんだと、もう少しドロッとした生臭い家族の描写を期待してしまうので。 展開は、なんだかんだで都合よく収束していくのですが、 ちょっとしたことにイラついたり、気持ちが和らいだりする表現は、 面白いところに目をつけるなと感じました。 各登場人物に対して、もう一歩の踏み込みが欲しいなぁと やや物足りないところもありましたが、お気軽に読めました。
![]()
|
||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/3762-be05b793 |
| メイン |
|