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『キング・オブ・マンハッタン』
- 2014/03/01(Sat) -
『キング・オブ・マンハッタン』

冒頭の数分間で、リチャード・ギアの格好良さに惹かれてしまいました。
細身のスーツを着こなし、颯爽と歩く姿は、一流投資家の威光そのもの。
しかし、その笑顔の裏側には・・・・

大きく育てた自身の投資会社を、60歳となるのを機に銀行に売り払う決意をした主人公。
これからは自分の時間を大切に・・・などと家族に伝えていたが、
実態は、投資に失敗して多額の損失を抱えた事実を隠した売却劇。
損失の穴埋めに用立てしてもらった友人投資家からは返済の矢の催促、
売却先の銀行からは、何度も監査の要請が。
そんな中、愛人の若いフランス人絵画商を乗せたドライブ中に事故、愛人は即死。
この事件が発覚すれば、売却話はご破算に・・・・

ということで、四方八方から追い詰められ、とにかく焦りまくっている
リチャード・ギアが堪能できます(苦笑)。
冒頭の余裕のよっちゃんのシーン以外は焦りまくり。
段々と表情に余裕が無くなり、映画が進むにつれて表情が一気に歳を取っていきます。
うーん、凄い。

プロットも、ある意味、王道ではあるのですが、
台詞が結構面白く、最後まで楽しめました。

人間関係の描き方がちょっと雑だったのは気になりましたが。
あの黒人青年との過去の経緯が、イマイチ描写不足だった気がします。
また、白昼堂々、カフェで容疑者2人が顔を突き合わせて密談してるのも何か変。
主人公の投資会社のCIO(でいいのかな?)が主人公の娘という
バリ家族経営なところも、ちょっと実感が湧きませんでした。
(アメリカで一代で財をなした家なら、当たり前のことなのかしら?)

それにしても、最後の終わり方が・・・。
変に明確な結末を用意するよりも、主人公にとっては厳しい人生が待ってることを予感させます。
目の前の難は回避したのかもしれませんが、今後、どこにも心の安らぐ場所がないのでは?
いやはや、変な教訓を垂れる作品よりも、よっぽど心にズシッときますわ。


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