『中吊り小説』
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- 2014/03/01(Sat) -
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吉本ばなな 他 『中吊り小説』(新潮文庫)、読了。
JR山手線の中吊りとして連載された小説を文庫本化したもの。 文庫本の見開き2ページが連載1回分ということで、 非常にコンパクトな連載モノです。 19人の作家の小説(一部はエッセイ)が収録されていますが、 それぞれの特徴なり性格が出ていて、読み比べると面白かったです。 電車の中吊りに掲載されるということで、 電車を舞台にしていたり、電車が登場してくる作品が目立ちましたが、 そうでなくても、サラリーマンの日常生活を切り取った作品が多かったです。 そんな中、やたらと印象に残ったのが、高橋源一郎の「怪傑主婦仮面」。 スーパーマンのように空を飛び、悪をやっつける正義の味方を バイトでやっている主婦が主人公。 しかもバイトなので、時間ごと地区ごとに交代要員が居るという組織性。 このぶっ飛んだ世界観をポップに描くので、笑ってしまいました。 他には、村松友視の「TOKYO物語」、椎名誠の「ある日。」、秋元康の「背中」などが 良かったです。
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