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『歎異抄の謎』
- 2014/02/08(Sat) -
五木寛之 『歎異抄の謎』(祥伝社新書)、読了。

父の本棚から借りてきました。

五木氏の作品は、それほど読んだことはないのですが、
やや苦手意識を持ってます。
情緒的というか、感覚的というか、そういう文章に流される感覚を覚えるからです。

本作でも、「9.11後のアメリカは欝の時代に突入した」なーんて書かれていて、
確かに感覚的にはそうかもしれないと思うところもあるのですが、
「欝の時代」の定義も書かれていないし、何をもって欝の時代に入ったのかもはっきりせず。
その後立て続けに、「欝の戦争」「欝の経済」と出てくるので、
なんだか言いくるめられているような気分になります。
こういうところが苦手。

でも、本題の「歎異抄」は、私訳がついていて、興味深く読みました。
まずは、「『歎異抄』って、こんな短い本なんだー」という驚きから。
日本史の授業で学びましたが、「歎異抄」と「親鸞」と「唯円」という単語の組み合わせを
暗記しただけでしたから(苦笑)。

そして、私訳の言葉が、非常に簡易な言葉で表現されていて、
すーっと頭に入ってくる感覚がありました。
私は浄土宗なので、教えが近いという点でも、すんなり読むことが出来ました。

途中に出てくる「1,000人を殺せ」のくだりには驚きましたが。
何度か読み返して、「構造主義的なことを言っているのかしら?」と
おぼろげながらも感じることが出来ました。

法然上人、親鸞聖人の教えは、南無阿弥陀仏とシンプルなだけに、
1つ1つの問いかけに照らして考えていくと奥が深いですね。


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五木 寛之

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