『国家と神とマルクス』
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- 2014/02/02(Sun) -
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佐藤優 『国家と神とマルクス』(太陽企画出版)、読了。
様々な雑誌・新聞に掲載された著者の文章をまとめた本です。 枚数の少ないものから、骨太の対談まで、種類も内容も豊富です。 私は、あんまり対談という形式が好きではないのですが、 それは、両者が言いたいことを言い合うだけで新たなものが生まれていなかったり、 反対に同じ立場の人たちが共有物を話すだけで、これまた新たなものが生まれなかったり。 両者がかみ合って、その対談自体から何かが生まれるケースって 意外と少ないのではないかと感じてしまいます。 (私の対談を選ぶセンスやスキルの問題かもしれませんが・・・) しかし、著者の対談は、本作に限らず、どれも面白いと感じられます。 一つは相手の言っていることを受け止めた上で、賛成なり反対なりすること。 この咀嚼があることで、知識の追い付かない私にも、何とかついていけるようになります。 そして、対談の中身が様々な方面に展開しながらも、有機的にそれらが繋がっているということ。 そこに大きな知性を感じ、素直に憧れます。 内田樹氏の著作からの流れで捉えても、なかなかに面白い日本人論を含んでいました。
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