『安全と安心の科学』
| ||
- 2014/01/21(Tue) -
| ||
村上陽一郎 『安全と安心の科学』(集英社新書)、読了。
基本的には『安全学』の内容に沿ってます。 入門書というところでしょうか。 具体事例を入れつつ、分かりやすく「安全」「安心」について書かれています。 「安全をどのように確保するか」「どこまでやれば安心なのか」 現実的な目線で述べていると思い、私は著者の判断の仕方を信頼しています。 本作では、原子力発電所の安全性について肯定的な文章で書かれていますが、 3.11後も同様のスタンスを一貫して持っているようで、 一部からは批判が出ているようですね。 3.11後の言論の内容を少し読んでみた限りでは、 「このご時勢にここまで言い切るとは勇気あるなぁ~」と、表現には驚きましたが、 内容的には昔と変わらず信頼できるのではないかと感じました。 (ちょっと誤解を生みそうな表現には危ういものを感じますが) 「安全」と「安心」を混同してはいけない、 また、経済合理性や実現性を無視して「安全」や「安心」を無闇に求めることはマイナス。 こういう観点は、冷静に事態を受け止め、意味のある対策を講じるという点で 非常に重要なことだと思います。
![]()
|
||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/3640-1e2d294d |
| メイン |
|