『検察崩壊』
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- 2014/01/13(Mon) -
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郷原信郎 『検察崩壊』(毎日新聞社)、読了。
民主党政権時代、正直、全く政治に興味が持てなくなり、 小沢氏関連の事件も、ほぼスルーしてました。 なので、このような検察によるでっち上げ事件が起きていることは 認識できていませんでした。 実家に帰ったとき、たまたま見た『そこまで言って委員会』で 石川元議員が呼ばれていろいろ主張してたのをチラッと見たことがあるぐらいで・・・。 で、なぜ、こんなものを読んだのかというと、 父が知人からもらった本の箱の中に入っていました。 自分では買わない本ということで、試しに・・・・。 本作では、当事者や関連者との対談により、 検察側がどのような「でっちあげ」を行ったかを暴いていきます。 ただ、当の事件の内容を把握してない人間には、 超簡単な概要説明だけしかなされないので、付いていくのが大変でした。 あと、この事件における「でっちあげ」のポイントは分かりましたが、 「でっちあげである」ということを一生懸命訴えているだけで、 「なぜ検察がそんなことを行ったのか」という大局的な視点が弱いので、 「検察って酷いことするのねー」という感想以上のものが抱きにくいです。 「こんなことを狙って検察は事件を作り上げようとした」 「最終目的は、こういうことだ!」という観点の提示があると、 「あぁ、日本の世の中は、そういう方向に誘導されようとしていたんだ」 「流されてしまわないように注意しなきゃ」というように、 自分の問題として落とし込むことができます。 佐藤優氏の本にあって、この本に無いのは、そういう大局観かなと思いました。 そこが物足りない・・・・。 それにしても、「対検察」「検察の陰謀」というジャンルが、 鈴木宗男氏、佐藤優氏の事件以降、出来上がった感がありますね。
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