『文学部唯野教授』
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- 2013/12/27(Fri) -
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筒井康隆 『文学部唯野教授』(岩波現代文庫)、読了。
ようやく100円で見つけることが出来ました。 大学における教授たちや、その下に控える人々の姿を スプラッタ的に揶揄したかと思えば、 生き方が軽すぎる唯野教授の「文芸批評論」の講座は超濃厚! いろんな楽しみ方が出来る作品です。 社会学を学んだ人間としては、 「文芸批評論」の特に後半における現象学や記号論、構造主義のあたりを 非常に興味深く読みました。 この講義のシーンは、どれをとっても非常に分かりやすい解説になってます。 しかも面白い! 一方の、大学機構のお話は、 教授への出世競争であったり、教授会の議論のバカバカしさであったり、 教授の人間性の動物園的恐ろしさであったり、 いろんな角度から極端なキャラクター達に乗せて見せてくれます。 象牙の塔の人たちって、実際もこんな感じで浮世離れしてるのかもしれませんね。 特に、文学部なんていう、実社会と接点のなさそうな学部は・・・。 自分にもう少し社会学や哲学の知識を付けてから再読すると 一層面白いんだろうなと思い、まだまだな知識が残念です。
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