『環境問題のウソ』
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- 2013/12/07(Sat) -
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池田清彦 『環境問題のウソ』(ちくまプリマー新書)、読了。
続けざまに、アンチ・エコ派(という言い方で良いですかね?)の本。 武田センセの本では、ちょっと数字の扱い方が気になってしまったのですが、 清彦センセの本では、あまり数字で論破しようとせずに、 むしろ定性的な表現で分かり易く本質を突くように攻めてくるので、 落ち着いて読むことができました。 ところどころ口が悪いですが(苦笑)。 なんとなく数字やグラフを示されると、 正しい主張のように信じてしまいそうになりますが、 定性的に示された方が、根本部分でのロジックのおかしさや怪しさが一目瞭然。 外来種を除去しようという取り組みが、 生物の種の進化の過程を否定し、純潔種への過度なこだわりという 民族主義につながる危険思想だというのは、なるほどぉ、と呻りました。 環境問題は、自然科学的な正しさの判断だけでなく、 政治・経済の面での評価、さらには哲学・思想的な面での分析も しっかりと行っていかなければいけないということを改めて感じました。
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