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『クリムゾン・タイド』
- 2013/12/07(Sat) -
『クリムゾン・タイド』

日本の潜水艦モノ
を読んだばかりだったので、
今度は米国の潜水艦モノを観てみました。

ロシアで反乱軍が核兵器施設を占領。
核ミサイル発射の危機に、米海軍の原子力潜水艦が出撃。
ロシアに向けた核ミサイル発射命令が下り、発射準備を整えるが、
直前になって届いた命令文は、通信機の故障で途中で途切れてしまう・・・・。

「核ミサイルの発射は・・・」で途切れた命令文。
なんて都合がよい途切れ方(爆)。
発射か待機かで、艦長と副長の意見が割れ、艦内の指示命令系統はガタガタに。
反乱軍が核ミサイルを発射できるタイムリミットが迫ってくる中、
どのように判断し、行動するのか・・・・・。

ま、正直、結論は見えてます。
結論に至るまでの過程も、非常にオーソドックス。
起承転結も至極単純。
でも、でも、面白いんです!
息をつかせない展開とは、まさにこの作品にあります。

しかも、艦長役のジーン・ハックマンと、副長役のデンゼル・ワシントンが、
見事にそれぞれの役を演じきっていて、お見事。

作品に極端な政治メッセージ性はなく、
エンターテイメントに徹した作品。
でも、むしろ、このように純真に描いてしまうことで、
きっと本作を見たアメリカ人の心には、
「アメリカこそが世界の平和を守る!」
「その具体的実行者である米軍は、常に世界のことを真剣に考えている!」
「多少の軍規違反があっても、心意気がピュアなら許される」
なーんていう思想が、インプットされていくんでしょうね。
それは、ちょっと怖いけど。

日本では、反戦思想を植え付ける戦争映画しか出てこないのと
対極をなしていて興味深いですね。


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