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『広報室沈黙す』
- 2013/10/15(Tue) -
高杉良 『広報室沈黙す』(文春文庫)、読了。

文庫で500ページ超の大作ですが、3連休の合間に挑戦してみました。

損保会社の広報室を舞台に、
会社を私物化する会長&副社長勢力と、良識派の社長との戦いを描いた作品。
どうやら安田火災海上保険がモデルのようですね。

最初は、営業から広報課長に異動になった主人公の行動があまりにも頼りなく、
「おいおい、そんなに脇アマで、しかも定時退社しちゃって大丈夫なの!?」と
読んでいて、驚いたり、イライラしたりの連続でした。
総じて、「広報の恐ろしさをわかっちゃいないなぁ~」という感想です。

ただ、昭和50年代であれば、大企業といえども、広報への認識は
この程度だったということなのでしょうね。
今では考えられない甘さと軽さです。

後半になると、主人公は、自分で筋を描いて、
そのように周りの人たちを仕向けていく技を身に付けていきます。
上司も役員も上手く使って、なんとか会社の面目を保っていきます。
1人のサラリーマンの成長譚として面白かったです。

ちょっと物足りなかったのは、
主人公が組織的に動くという能力を身に付けていなかったこと。
部下の菊田などは、上手く使えば有能な手足となったはずなのですが、残念。
せっかく構築したマスコミ人脈も、イマイチ使いこなせていなかった感が。
終盤、広報室長が交代してから、ようやく広報室としての組織立った動きが
できるようになってきた程度で終わってしまいました。

エンタメとして読むには、古さを感じずにはいられませんが、
初めて広報業務に携わった人は、今でも読んで勉強になる一冊だと思います。


広報室沈黙す (文春文庫)広報室沈黙す (文春文庫)
高杉 良

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