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『「反日」とは何か』
- 2013/09/23(Mon) -
熊谷伸一郎 『「反日」とは何か』(中公新書ラクレ)、読了。

この本が書かれた当時は、小泉劇場で盛り上がっていた頃。
靖国問題だ何だで、中国国内は荒れ、日本国内でも嫌中意識が高まっていました。
昨年も、中国では暴徒と化した反日デモが続いていましたが、
そのころに比べて、安倍政権の今は・・・・・どうなんでしょうか?
中国の反日活動が前年に比べて静かなのが、逆に不気味です。

さて、本作では、中国人活動家へのインタビューを中心に構成されています。
これまで、彼らの主張というものをきちんと読んだことがなかったので、
古本屋で目に付いたのを機会に試してみました。

彼らの主張は、「これは愛国活動であって、なんでも反対の反日活動ではない」というもの。
なるほどねぇ。そういう視点で見ると、少し印象が違ってきます。
ま、彼らも、一般暴徒のコントロールはできていないので、
あくまでも、運動の中心人物はこう考えているというものであり、
いわゆる反日活動に参加している他の活動家や一般民衆が
どのような考えの下で参加しているのかは分かりませんが・・・。

また、彼らは、日本のマスコミへの不信感を訴え、
都合よくインタビューを編集されることで、真意が伝わっていない、歪められているという
主張をしていますが、日本のマスコミの酷さは、中国人に対してだけではないので、
これはこれで、解決しなければいけない問題ですね。
ま、彼らを「正常化」させることは無理そうなので、受け取る側の私たちが
どのような対策を打つかという意味での解決ですが・・・・。

ただ、本作本編の彼らのインタビューを読んだ後で、
巻末の彼ら自身が書いた文章を読むと、これまた違和感を感じたのも事実。
本編を読んで私が思い描いていた彼らの主張と、巻末の彼ら自身の主張が、
なんだか重なり合わないんですよね・・・。

本作のインタビューはインタビューで、これまた著者のフィルターにかかって
キレイにまとめられすぎているように思いました。
日本人が描く反日活動家のイメージと違う部分を強調しようとし過ぎているというか。

お互いに分かり合って、仲良くしましょうというのは、
国も文化も歴史も異なる国の間では、非常に難しいということは分かっています。
しかし、お互いがどんな主張をしているのかを理解し合うということさえ、
どんなに難しいのかを痛感する読書となりました。


「反日」とは何か―中国人活動家は語る (中公新書ラクレ)「反日」とは何か―中国人活動家は語る (中公新書ラクレ)
熊谷 伸一郎

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