『健全な肉体に狂気は宿る』
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- 2013/06/20(Thu) -
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内田樹、春日武彦 『健全な肉体に狂気は宿る』(角川ONEテーマ21)、読了。
内田樹という学者さんに興味はあったものの、 何となく今まで触れずじまいで来てました。 新書100円コーナーを見ていたら、対談の新書があり、 以前に対談が意外と主張が分かりやすいと感じたことがあったので、 本作から挑戦してみました。 ま、発言要旨の8割を内田センセが占めているような印象ではありますが(苦笑)、 内田センセの主張を知るには、春日センセの合いの手が良い調子で入っていて、 非常に分かりやすかったです。 そして、私、内田センセの考え方、好みだな。 仏文でフランス現代思想をやっている先生なので、 構造主義とかフーコーが好きな私には刺さってくるのだと思いますが、 世の中の割り切り方が、自分の思いに近いように感じました。 自分の中にある邪悪なものを公開したらえらいことになるから黙ってるとか 上手くいかない原因としてその人が見つけ出したものは、その人の欲望の産物だとか、 変人と自他ともに認めながらマジョリティの端っこに居るとか、 どれも、自分の行動原理に近いんです。 でも、世の中で、様々な現実にぶつかった人が頼りにできるのは春日センセの方かも。 だって、「寝たきrのじいさんと、おろおろしちゃう役に立たないばあさんと統合失調症の娘」 なーんて、ものすごいストレートな物言いをするんですもの(爆)。 書籍の対談だからって言い繕うのではなく、いつもの自分の言葉で表現する人って、 何が起きても一番頼りになる、ブレない人だと思います。 とりあえず、内田センセの著作は、今後、追っていきたいと思います。
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