『アクセス』
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- 2013/05/12(Sun) -
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誉田哲也 『アクセス』(新潮文庫)、読了。
お初の作家さんです。 青春モノのサスペンスだと思っていたので、 後半になってSFホラー的な展開になった時に、取り残された感がありました。 そういうジャンルの話なのか・・・・と。 でも、後から、ホラーサスペンス大賞の特別賞を受賞した作品だと知り、 それを知らずに読んだ自分が悪いのだと反省。 というか、受賞については裏表紙に書いておいてほしいなぁ。 お話は、携帯電話やプロバイダの料金が無料になるというサービスに登録した人たちが 自殺、失踪、殺人といった怪現象に巻き込まれていくというもの。 最初は、現実世界の話だと思ってたので、 どうやったら、そんな行為をさせることができるんだろうかと考えちゃいましたよ。 ホラーと分かってからは、考えることを放棄(苦笑)。 どんなエンディングになるのかだけを期待して読んだのですが、 至って普通の終わり方でした(苦笑)。 この怪現象が、主人公を含む周辺の高校生数人の描写で終わっているのですが、 主人公らがターゲットに選ばれる必然性がないので、 きっと日本中に、このサービスに登録した人たちは居るはずなんですよ。 それであれば、全国で怪現象が起きているはずなのに、 その描写は一切ありません。ちょっと世界観が狭すぎる印象です。 主人公やその家族には、あまり共感するところがなかったのですが、 サブキャラの雪乃と翔也は、露悪的ですが頭の回転が早いので、 なかなか面白いキャラクターだなと思って、好意をもって受け止めてました。 なのに・・・(詳細省略)・・・残念。 サクサク読めるんですが、何か物足りなさの残る作品でした。
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