『タイム』
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- 2013/05/06(Mon) -
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『タイム』
最近、俳優業もお盛んなジャスティンの主演作。 日本ではそこそののヒットだったんですかね? 近未来の世界は、遺伝子操作により人間の寿命が管理可能になり、 誰もが25年+1年の人生を生きることに。 25年を経ると、自分の余命を出し入れできるようになり、 数時間の余命を伸ばすために奔走するスラムの人々もいれば、 百年、千年といった単位で余命を持つ富裕層も。 時間は通貨となり、世界を支配していた・・・・。 この設定は非常に面白いと思います。 私たちの世界は、お金を搾取することで貧富の差が出来ていますが、 この映画の世界では、命そのものを搾取することで成り立っています。 これぞ究極の管理社会の姿であり、搾取をストレートに表現しています。 しかーし、この興味深い世界で繰り広げられる物語が、 「黄金を手にした貧乏人が金持ちのお嬢様をさらって逃避行」という程度なのが残念。 スラムの人々から搾取した時間を取り戻すんだ!という気持ちは分からなくもないですが、 奪い返した時間を、行き当たりばったりにスラムの人々に与えるというのは、 何の戦略もない行為であり、支配構造の転覆どころか、 悪いなりにバランスが取れていた秩序のさらなる崩壊を生むだけの マイナス影響甚だしい行為だと思います。 結末も何だか訳分からなかったし・・・・・。 細かいところを言い出すと切りがないのですが、 寿命の管理以外の面で、あんまり近未来性を感じる演出が無かったり、 登場人物が皆うっかりさんだったり、 主人公があれだけの犯罪者になりながら追いかける側が3人のままだったりと、 「もうちょっと詰めてくれよー」と思う部分が多々あり。 残念です。 金持ちのわがまま娘を演じたアマンダ・セイフライドは魅力的でした。 観てるときには気づかなかったのですが、『赤ずきん』の人だったんですね。 その不思議な存在感は、納得。
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