『失われた町』
| ||
- 2013/04/14(Sun) -
| ||
三崎亜記 『失われた町』(集英社文庫)、通読。
この作家さんの作品には、いつも、 「目の付けどころが面白いなぁ」と設定に驚かされ、興味を持つのですが、 作品というアウトプットになると、自分の思ってたものとズレるんですよね(苦笑)。 本作も、街の消失という、舞台設定は非常にワクワクするものなのに、 冒頭から、なんだか凄く分かりにくい・・・・。 変に小難しくしてしまっているような気がして、作品に入っていけないんです。 この設定を活かすなら、もっとエンタメ色の強い作品にして欲しいなぁという 自分の嗜好と、著者の思いとが違っているので、仕方がないことなのですが。 登場人物たちの思考が重苦しいこと、 作品の世界観を形作る概念が、複数の要素を絡ませて複雑なこと、 そして、その概念に関わってくる一つ一つの言葉が難解なこと、 どれもが、エンタメ性から距離を作ってしまうんですよねー。 本作は、分量が多いこともあって、 半ば脱落するような飛ばし読みになってしまいました。 残念。
![]() |
||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック | |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/3270-d6ed132d | |
|
| メイン |
|