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『ガール』
- 2013/04/11(Thu) -
奥田英朗 『ガール』(講談社文庫)、読了。

おんなじような雰囲気のタイトル『マドンナ』がイマイチだったので、
あんまり期待してなかったのですが、本作は面白かったです!

30代の働く女性たちが主人公。
結婚してても子供が居なかったり、結婚すらしていなかったりして、
何かと世間や親兄弟からの風当たりが強くなる中で、
それでも「ガール」としての矜持と、働く女としての矜持を
両立させようと奮闘する姿に共感。

力が入ったり、強がったり、ふと弱気になったりするところが
どれも自然に描かれていて、女の目で違和感ないです。
しかも、心理描写だけでなく、ファッションなどの小道具の使い方も上手い!
というか、私以上に知ってる感じですわ・・・。

決して肩ひじ張りまくって生きているわけでもなく、
そして、「私はあなたの味方よ!」という不自然なキャラがいるわけでもなく、
主人公は周囲と相応に協調し合いながら日々を送っています。
同性の先輩後輩にも、異性の上司部下にも、取引先にも新しい出会いにも、
それなりに主人公にふんわり寄り添ってくれる人がいて、
でも、それは主人公に気を使っているのではなく、彼らなりの生き方であるところが
小説として、無理のない空間が広がっていて、心地よかったです。

働く女にとって、世の中、敵ばかりではなく、さりとて100%の味方もいない。
でも、見てくれている人はいるし、頼りになる人もいる。
そういう、爽やかで前向きな気持ちにさせてくれる作品です。


ガール (講談社文庫)ガール (講談社文庫)
奥田 英朗

講談社 2009-01-15
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