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『オシムの言葉』
- 2013/03/16(Sat) -
木村元彦 『オシムの言葉』(集英社文庫)、読了。

わたくし、あんまりサッカーは知らないもので、
代表戦の状況すら、的確には把握してません。
しかし、本作はヒットしていたので、試しに読んでみました。

いやぁ、こんな凄い監督さんだったとは知りませんでした。
監督としての組織論やチームの盛り上げ方、サッカーに対する向き合い方、
論理的な練習と実践、いろいろ興味深く読めましたが、
何よりもユーゴスラビア代表監督としての業績と苦悩の内容に驚きました。

まさにボスニア内戦の時に代表監督を務め、民族問題で身動きが取れなくなる様や、
さらには外出先で自宅のあるサラエボが戦火に巻き込まれ、
妻と娘のいるサラエボに戻れなくなったこと、そして再会に2年以上を要したこと。

そのような過酷な環境を生きぬいて、
しかもJリーグチームの監督として遥々極東の小国にやってくるとは、
不思議な縁と言わずにはいられません。

欲を言えば、もうちょっとボスニア内戦について、
数ページで良いから、最初に歴史的な背景の説明が欲しかったところです。
なにぶん、このあたりの複雑な歴史は、すんなり思い出せないもので・・・。
私の知識は『ノーマンズランド』で止まってしまってます(苦笑)。

あと、監督として紡ぎだされた言葉の数々も興味深かったです。
文字で読むと、相当な嫌味に聞こえる言葉も、
普段の指導があればこそ、身に染みるものになるんでしょうね。
記者をも育てようとした監督という描写に、
接するあらゆる人に対して教育者なんだろうなと思い、
敬意とともに畏怖を感じてしまいました。


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