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『中庭の出来事』
- 2013/02/24(Sun) -
恩田陸 『中庭の出来事』(新潮文庫)、読了。

さてさて、最近勢いづいている恩田作品を読もう!ですが、
今回は舞台の脚本が軸となっている作品です。

芝居のシーン、オーディションのシーン、そして現実世界と、
様々な世界が入れ代わり立ち代わり描かれるのですが、
どこまでが現実で、どこからが作り物の世界なのか、
段々と分からなくなってくる不思議な感覚が味わえます。

読んでいて、頭を使うことを求められるので、大変に疲れる読書なのですが、
でも、ちゃんと読めば、それぞれのシーンのつながりなどが段々と分かってくるので、
知的興奮を刺激される感覚が続きます。
一気に読むと、突破感や征服感を得られると思います。
この構成力は凄いです。

しかも、作中劇の『告白』という芝居が、これまた面白いんです。
芝居として上演されているのを見たくなります。
実力派の女優3人が火花を散らす、素晴らしい芝居になる気がします。

ちょっと、「男」が「女優1、2、3」を相手に推理を展開し
追い詰めていく場面は、なんだかモヤモヤ感が晴れなかったのですが・・・。
やや、情緒的な攻め方のような気がして。
ま、科学的な推理モノに毒されてるのかもしれませんが(苦笑)。

いずれにしろ、恩田作品の手の込んだ面白さが堪能できる作品でした。

個人的には、「中庭における表現」というものに
強いイメージを抱いてしまいます(笑)。
「中庭は特別な表現のステージ」というのは、芸術家に共通する認識なんですかね?


中庭の出来事 (新潮文庫)中庭の出来事 (新潮文庫)
恩田 陸

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