『フーコー』
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- 2012/09/27(Thu) -
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桜井哲夫 『フーコー』(講談社選書メチエ)、読了。
先日、久々に講義を聞いてから一気に再上昇してきたフーコー熱(笑)。 兼松講堂からの帰りに谷川書店さんで買って来た入門書をさっそく。 フーコーの解説と言えば桜井先生ということで、安心の一冊です。 フーコーの生涯、思想のキーワード、著作解説など、 いくつかの切り口で簡潔にまとめられています。 やはり、この人の権力論は、面白いですね。 目に見える形でのわかりやすい権力構造よりも、 自分たちが意識せずに従ってしまっている権力構造のほうが はるかに不気味で恐ろしいです。 反対に、そのような認知されない権力構造を構築する側に立てば、 管理のしやすさは一目瞭然。 パノプティコンのくだりを読んでいて、 今、自分の勤務先の事務系のセンターの様子を思い出しました。 壁を作らず、柱も極力排除して、フロア一体を見渡せる構造にしています。 一見、開放的で気持ちよい印象を与えるのですが、 これって、少数の管理者でオペレーターを統制するためなんですよねー。 あと、オペレータ同士に監視させるという側面も。 実は、学生時代に、『監獄の誕生』をベースに工場労働のあり方を分析するという ゼミ発表を行ったのですが、工場だけでなく、普通の事務職においても 同じことが実施されています。 研究対象として、うちの会社、面白いかも(爆)。
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