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『これからの「正義」の話をしよう』
- 2012/09/23(Sun) -
マイケル・サンデル 『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房)、読了。

これって「正義」の話なんだろうか?
読んでいて、ずーっと疑問でした。

正直、この本を買ってくるまで、戦争などをテーマにした本だと思い込んでました。
アメリカ的な「正義」について考察した本なのかなと。

読んでみて、「正しさ」について考えようとしている本なのだなと
自分なりに理解しました。

ところで、「正しさ」と「正義」って、同じことを指してますか?
私の日本語の理解力の問題なのかもしれませんが、
日本語の「正義」って言葉の使われ方って、もっと青臭いものをイメージしませんか?
もしくは、偽善的な香りが漂ってきませんか?

原題の通り、米語では“JUSTICE = What's the Right Thing to Do?”なのかもしれませんが
喧嘩両成敗の文化の日本では、唯一の真理としての「正義」は
存在しないような気がしてるんですよね~。
存在しないものを、まるであるかのごとく口にするから
青臭く感じてしまうのではないかと。

そんなことを考えてしまったのは、本作で取り上げられている米国での
諸問題での意見対立の様子が、日本とは文化的に違うなぁと感じたからです。

日本って、お互いに主張しあうことはあっても、
論点を整理して、本質的に何が対立しているのかという確認を
しないままに言いっ放しで終わることが多いですよね。
だから、問題が解決しないし、モヤモヤした気持ちが残ったまま、
なし崩し的に先へと進んでいってしまう感じがします。

本作で一番勉強になったのは、意見対立において、
「結局何が相容れないのか」という根本的な部分を掘り下げるアプローチの仕方でした。

「つまりこういうことでしょ!」と言い切る力。
これを身につけられたら、どんな論戦でも「正しさ」を強く主張できるように
なれるような気がします。


これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル Michael J. Sandel

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